都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 7521194


映画「学校の怪談」劇場公開30周年記念

1:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 12:34:15

本年の、2025年7月8日(火曜日)は、
東宝映画「学校の怪談」劇場公開から30周年です。
2:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 12:55:59

都市伝説…奇憚…blog20周年記念を兼ねて、
「学校の怪談」30周年記念のお祝い掲示板を立てました。

皆様も、
学校の怪談や七不思議など、
怖い話をいっぱい投稿して、
あの映画の記念日をお祝いしましょうm(__)m

〆2025年8月31日(日曜日)23時59分迄
3:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 16:25:46

トイレの花子さん

放課後、学校の3階の女子トイレの3番目のドアを3回ノックして、
「花子さん、遊びましょ」
と呼ぶ。
すると、誰もいないはずのトイレの中から、
「はーい」
と返事がかえってくる。
そして、ドアが開いて花子さんが現れて、花子さんを呼んだ子供をトイレの中に引きずり込む。
4:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 17:32:02

トイレの花子さん

学校の3階の女子トイレの、3番目のドアを3回ノックして、
「花子さん、遊びましょ」
と呼ぶ。
すると、誰もいないはずのトイレの中から、
「はーい。なにして遊ぶ?」
と返事がかえってくる。

「おままごと」と答えると包丁で刺し殺される。または、天井から降ってきた包丁に刺されて死ぬ。
「なわとび」と答えると、縄跳びの紐で首を絞められて殺されるか、首吊りにされて死ぬ。
(『首絞めごっこ』と答えてはいけない、という噂もある。)

「鬼ごっこ」と答える、もしくは、なにも言わないと花子さんが学校中を追いかけ回してくる。
捕まったら殺される。あるいは、トイレに引きずり込まれて二度と帰れなくなる。
ただし、花子さんに捕まらずに、一目散に逃げきれば助かるらしい。
また、花子さんに追いかけられた時には、100点満点の答案用紙を見せれば助かると言われている。
5:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 17:54:20

トイレの花子さん

1995、6年頃、Aさんは中部地方の小学生だった。

放課後に友人がもってきたオカルト系の雑誌に「花子さんはどの学校にもいます」と書いてあり、皆でひとしきり盛り上がった。

トイレの花子さんとの遊び方を選び損ねると、殺されてしまうと恐ろしいことが書いてある。
曰く、「おままごと」なら包丁が降ってくる、「なわとび」なら首を絞められる、一番いいのは「鬼ごっこ」と言って一目散に逃げることなのだ。

誰言うともなく、「じゃあうちの学校のトイレにも行ってみようぜ」と言い出した。

旧校舎の3階、雑誌に書いてあった手前から3番目の女子トイレに野郎ども5人で向かう。
みんなで一人ずつ人気ひとけのないトイレに向かうが、特に何ともない。

「花子さんやっぱりいないな」
「時間が良くないんじゃない」
「3時33分とか聞いたことがある」

皆が口々に好き勝手言う。
最後に、ガキ大将のBが一人でトイレに向かった。
表情からあまり乗り気ではないようだ。

しばらくして首をかしげながら帰ってきた。

「おまえら、女子に頼んだ?」
「何を?」
「俺を驚かすための仕込みというか、ドッキリというか」
「してないよ、何か声がしたの?」

聞くと、Bが向かうと、トイレの扉が閉まっていたのだという。旧校舎ではあるものの、使う人が全くいないというわけではない。
誰か使っているのなら気まずい。
見上げると、女子トイレの電気は付いていない。
夕刻とはいえ、校舎内はかなり暗くなってくる時間だ。
どうしようか迷ったが、その扉の前まで行ってノックしようとしたら、中から声がした。


「ひとりであそぶ」


感情や抑揚のない声だったのだという。

「何それ?」
「驚かすのなら、もっとやりようがあるんじゃない」

誰も事情を呑み込めないまま、確かめることもなくうやむやになってしまった。
家に帰ってから、家族や兄弟に説明すると「それ怖くない」「B君大丈夫なの」などじわじわと怖くなってきた。



皆、Bのことが心配になったが、翌日もケロッとした顔で登校してきた。

ただ、皆と遊ばなくなってしまったのだという。
校庭でドッジボールやサッカーなどに興じていても、姿が見えない。
今までなら、率先して遊びに加わるタイプなのに、昼休みも、放課後も一緒にいない。

「あいつが一人で遊ぶなんて……」

Aさんがそのことを家族に言うと、「大丈夫? 何してるか確認した方がいいんじゃない?」と問われた。
加えて、「昼休みでも放課後でもいいから、見てきなよ」とも言われた。直接指摘されると、そうだなと思う。

昼休みは、皆で遊びたかったので、放課後にBを尾行した。
Bは、まっすぐに家に帰る。いつもなら商店街の駄菓子屋や公園を冷やかすのに、わき目も振らずに歩いていく。
後ろからついてくるA君たちのことにも全く気が付かないようだ。
皆でこそこそと「勉強始めたんじゃない?」「どうしたんだろう」と言い合う。

結局、Bの家に着いてしまった。
そのままBは一軒家の裏へ向かった。

しばらくすると、奥から変な音が聞こえてきた。何かが壁に当たっている音だ。
回ってこっそり見ると、裏庭で、Bが何かを壁に投げつけている。

よく見ると、人形の首のようだ。駄菓子屋やおもちゃ屋で安くで買えるビニール製のもの。
躊躇なく首をもぐ。そして、振りかぶって思いっきり壁にぶつけている。

何が面白いのか分からない。
結構近くで、友人がのぞいているのに、そのことにも気が付かないくらい熱中している。

様子を眺めると、壁の下にいくつもの首がゴロゴロと転がっている。中にはうまく千切れずに、他の部位がひっ付いてきているものもある。
壁に的が書いてあるわけではない。しかし、投げるたびに、

「ん~8点かな」
「これは……5点かな」

などと言っている。

気持ち悪くなって、その場は皆で静かに去った。



半年ほどしたら、Bは何事もなかったかのように普通に皆の輪に戻ってきた。
きっかけは分からない。

満点が取れたのだろうか。
6:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 18:36:58

トイレの花子さん

放課後、学校の3階女子トイレの3番目のドアを3回ノックして、
「花子さん」
と呼ぶと、
「はーい」
と返事がかえってくる。そして、
「世界で一番高い山はなーんだ?」
と、トイレの中から、花子さんを呼んだ子供になぞなぞを出してくる。
なぞなぞに答えられないと、トイレのドアが開いて、赤い服の花子さんが現れる。
そして、その子をトイレの中に引きずり込んで、首を絞めて殺してしまう。
7:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 19:33:54

トイレの花子さん

東京都E区の小学校の体育館の裏に花子さんの墓があるらしい。
または、埼玉県K市の小学校のゴミ捨て場の横に花子さんの墓があり、そこを踏むと呪われるという噂。
8:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 19:44:32

トイレの花子さん

皆さんの通っていた中学校に七不思議みたいなものがあっただろうか。
七不思議には、校庭にある像が動く、モナリザの絵画が動くなど、様々なものがある。

その中でも私が通っていた学校では、花子さんがでるみたいなものがあって、当時所属していた新聞部で夏の企画に取りあげることになった。

「うちの花子さんっていうのは規定の場所に出てきて、ノックして花子さんって言うと、何して遊ぶ?って言われるんだよ。」

部長曰くわ花子さん系では結構ベタな話だが、おままごとだとか、縄跳びだとか、鬼ごっこだとか言って間違ったものを選んでしまうと、酷い目に遭う、あるいは最悪死ぬらしい。

具体的には、

縄跳びなら首を絞められる。
鬼ごっこなら追いかけられる。
おままごとなら刺される、という。

部員たちの反応は私を含め半信半疑で、
学校の怪談ブームの時に誰かが作ったのでは?
正直、歴代の前の先輩が作ったのでは?
なんて、意見も聞いていた。

すると顧問の先生が、

「いや、でもな。花子さんは何代か前のヤツがホントにそういう質問をされたって話があったぞ。」

なんてことを言い出した。

部員たちも、何代か前にあった出来事ならリアリティがあって面白いということになって乗り気になった。

それから編集会議して三日くらい経ったころ、
知り合いの伝手を辿って質問されったっていう人が取材に応じてくれることになった。
どうやら同じ部員のお姉さんの繋がりで紹介してくれたようで、今度の日曜日にその人の家に行くことになった。

最初は、そんな花子さんに質問して逃げてきたっていうけど、冗談か何か好きな人じゃないのか。
なんて意見も出たが、
せっかくアポイントメントが取れたんだから行こうか、ということで行った。


日曜日になって、部長と私を含め、五人の新聞部の部員で件の家姫を訪ねると
どうぞ、どうぞ、と男の人が出てきた。

男の人はlさんという方で、

『今日は家族が居ないんで、僕だけですみません。』

と麦茶を出してくれた。

「あのすみません、花子さんに遭ったという体験をされたそうですが、どんな状況だったんですか。」

部長が話を切り出すとIさんは、

『仲間内で冗談で古い方の校舎の三階にある場所に行こうということになったんだ。』

と、割と普通な感じで語り始めた。


今も同じだと思うけど古い方の校舎の三階にある場所に行ったんだよ。
結局ジャンケンで負けた僕が1人で行ってね。

ノックして、花子さんって規定の回数叩いて言ったら、はーい、みたいな声がしたんだ。
中学校にいる女の子の声じゃない。
小学生にいるくらいの声だったから可笑しいなって思ったら、向こうから突然、何して遊ぶ?って聞いてきたんだ。
どうしよう、なんて答えたら正解か分かなくなって


取り敢えず、おままごとって言ったらシーンとなって開けてみたら中に誰も居なかったよ。


『多分おままごとでセーフだったんじゃないかな、ごめんね全然怖くなくて。』
「花子さんが個室の中から返事してきて、なにして遊ぶって言われた人は貴重だと思いますよ。」

Iさんの話が終わった後、顔が映るのはマズイとのことで、首から下だけそれっぽい写真を撮ることなった。
その時だった。
部屋のクーラーがガンガンに効いていたせいか、あるい飲んだ麦茶がキンキンに冷えていたせいか、私はトイレに行きたくなってしまった。

『奥がそうだよ。』

と、Iさんに言われ、部長がIさんの写真を撮ってる間にトイレをお借りすることになった。
しかし、奥にあるとしか言われていなかったので、トイレがある方向とは逆に進んでしまった。

間違いにに気づいたのは突き当たりに来たときで、
引き返そうとすると、
一個、襖が開いた和室の部屋が視界に入った。

畳の上に結構大きめな紅い布が敷いてあるのが見え、
絨毯じゃないよな、と近づいていったら

座敷の入り口近くに、男物の靴が置いてあった。


その時、私は悟ってしまった。


嗚呼、あのひとおままごとしてるんだ、靴脱いで、

ただいま!ってあがっていくんだってーー。


それから我に帰った私は、結局トイレに行かずに部長とIさん達がいる部屋に戻った。
部長は最初、随分早く戻って来たことを訝しんでいたが私のただならぬ雰囲気を察し、Iさんとの話を切り上げ、部員たちを連れて早々と家を後にした。


公園の辺りまで来て、私は奥で見たことを全て話した。

「いや、靴置いてあった段階でヤバいだろ。それで、お前見たのか。中を。」

私は、見ていないと応えた。

「見なくてよかったな。中なんか見てみろよ。見て誰も居なかったらいいがーー、」

誰か居たら付き合わなきゃいけないもんな。 

おままごとに。


それっきり部長も私も部員達も、帰宅するまで誰も話をすることはなかった。
その後、件の記事は一応予定より小さい場所に載せた。

あれから十数年経つが、今でも思うときがある。
Iさんが、まだご存命であるのなら、

あの家の奥の座敷で赤い布を敷いておままごとをしているのだろうか、と。
9:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 20:15:47

トイレの花子さん

熊本県の中学校のトイレには、一つだけ和式便所がある。
そのトイレのドアを3回ノックして、
「花子さん、遊びましょう」
と呼ぶ。すると、

「折り紙、どう?」

と、扉の中から花子さんの声が聞いてくる。
それから、

「赤、青、黄…」

と、歌うように色の名前を言った後、

「次の色は何色?」

と、扉の前にいる子に質問してくる。
この時、絶対に、花子さんの質問に色を答えなければいけない。
もしも、花子さんに聞かれた時、色を答えることが出来ないと、

「なんで答えないの」

と言いながら、花子さんが足を掴んでくる。

この学校の花子さんはトイレの床の下にいて、折り紙で遊ぶ友達を探しているという。
だから、花子さんからの質問に答えない、花子さんの声に無視をしたと見なされると、

「こっちで一緒に折ろうよ」

と、色を答えなかった子を床に引きずり込んでしまう。
10:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 20:46:38

トイレの花子さん

神奈川県の小学校には、「花子さんのお母さん」が出る。

放課後、女子トイレの3番目のドアを3回ノックして、
「花子さん、遊びましょう」
と言う。
その後、扉の前でいくら待っても、3番目の扉の中から返事はかえってこない。

しかし、そのまま帰ろうとすると、2番目の扉が開くという。

ドアが開くと、そこには和服姿の女性がいて、

「私の花子をどこに連れていくの」

と言うなり、鬼のような形相で、花子さんを呼んだ子供を追いかけてくる。

これが、「花子さんのお母さん」。
花子さんの母親は愛娘を連れていこうとする子供を許さず、花子さんを呼び出せば最後、どこまでもしつこく追いかけてくる。

だが、花子さんの母親に出会った時の恐ろしさは、もう一つある。

学校中、いくら逃げ回っても花子さんのお母さんは追いかけてきて、逃げきれないし隠れることも出来ないらしい。
なんとか逃げ続けることが出来ても、最後には必ず捕まってしまう。

なぜなら、逃げる子供の前に、花子さんが現れるからだ。

いくら足の早い子供でも、追いかけてくる母親と、通せんぼをする花子さんに挟み撃ちにされてしまえば、もう逃げることは出来ない。
そして、その子はその場で、花子さんとお母さん食べられてしまうという。
11:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 20:57:09

トイレの花子さん

兵庫県の小学校には、男女共用トイレがある。
このトイレで、男の子がドアをノックして、
「花子さん、遊びましょう」
と、花子さんを呼ぼうとすると、手前の扉が開く。
ドアの中には男がいて、花子さんを呼ぼうとした男の子の前に現れると、首を回転させて脅かしてくるという。
この男の正体は、「花子さんのお父さん」で、娘に男子が近づかないように、男の子が花子さんを呼んだ時にだけ現れるという。
12:トンカラリン助 :

2025/06/29 (Sun) 21:08:29

トイレの花子さん

学校のトイレのドアを開けたまま、
「花子さん、花子さん、花子さん」
と3回呼んでから、トイレットペーパーの紙を便器に落とし、トイレの水を3回流すと、便器の中から手が出る。
(1999年、栃木県の学校の怪談。)
13:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 14:31:22

美里さん

これは、今から20~30年ほど前に、ある少女が体験した話です。

「あのトイレ、“出る”んだって」

きっかけはその日の放課後、教室で暇を潰していた時に、友人が持ち出した噂だったそうです。

彼女の通っていた学校には、ずっと使用禁止になっているトイレがありました。
鍵をかけられて誰も開けることも出来ない、いわゆる「開かずのトイレ」になっており、彼女も先輩たちから、もう何年も前からずっと放置されてると聞いたことがあります。
友人の話では、そのトイレで昔、なんらかの事件が起きたために使用禁止になり、それ以来、そのトイレに幽霊が出るようになったというのです。
どこにでもある話だと思いましたが、最近面白いことが無いなと思っていた彼女は、さっそく友人達を連れてきもだめしに行きました。

向かった先の女子トイレは、放課後ということもあって人気が無く、シンと静まり返っています。
友人達が後ろで見守る中、彼女はトイレの一番奥、「使用禁止」の貼り紙がされたドアの前に立ちました。

「はーなーこさーん」

コンコンコン、とおもむろにノックし始めた彼女に、幽霊の噂を持ち出した友人はギョッとします。

「ちょっと、やめなよ。本当に出たらどうすんの」
「なに言ってんのよ、それを確かめに来たんでしょ」

止める友人にもかまわず、彼女はノックしながら「はーなーこさーん」と呼び続け、来る前から尻込みしていた友人は、すっかり怖気づいています。
すると、その様子を笑って見ていたもう一人の友人が、彼女達にこう切り出してきました。

「違うよ、『花子さん』じゃないよ。このトイレに出るのは」

実はその友人も、以前、このトイレにまつわる話を聞いたことがあり、それによれば、昔、この学校であったいじめ事件が関係しているとのことです。
その事件の日、被害者の女生徒はこのトイレで、いつものように同級生の女子たちから髪を引っ張るなどのいじめを受けていましたが、ついに耐えられなくなり、
いじめてくる女子達に抵抗しようとしました。
しかし、それに逆上した一人が彼女のことを突き飛ばし、女生徒の頭を壁に打ちつけて死亡させたそうです。

これはあくまでも噂ですが、その事件があってから、トイレの壁の、女生徒が頭をぶつけたところにシミが出来てしまい、それを隠すために学校は、
このトイレを誰も入れないよう、立入禁止にしたといいます。

だからこのトイレに出るのは「花子さん」ではなく、その女生徒の幽霊だと、友人は言いました。

開かずのトイレの話を聞いた彼女は、それは本当なのかと友人に尋ねましたが、友人も、自分も聞いただけだから本当のところはわからないし、
いつ誰に聞いたのかもよく覚えてないと答えます。

「ただね。この話を覚えてたのには、理由があるの」

意味ありげに、友人は言いました。
折角だから、このトイレに来てから話そうと思ってたけど、その死んだ女生徒の名前を知ってると。

しかし、「その子の名前は…」と、友人が幽霊の名前を言おうとしたところで、もう一人の友人がそれを止めました。

「やめようよ、こんな場所で。もう十分怖いし、早く帰ろうよ」

すっかり怖がってる友人の言葉に、止められた友人も、

「まあ、ただの噂だし。今日はもう帰ろうか」

と話をやめてしまいます。
安心して脱力する友人と、怖がらせてごめんねと笑う友人達の間にはお開きのムードが漂い、自然と、もう帰ろうという空気になりました。

けれど、話を聞いた彼女だけは、ますますトイレの中が気になります。
もちろん、鍵のかかった扉の中には入れません。
でもせめて、その噂の事件で出来たというシミや痕跡だけでも見えないかなと、彼女はトイレのドアの下を覗いてみました。

トイレのドアの下には、タイルの床が続いています。
窓の光が射さない場所だから、閉め切った扉の中は薄暗い。


そこに、足がありました。


彼女は声にならない悲鳴をあげて飛び退きました。
その様子に、どうしたのか聞く友人達に、彼女は動揺したまま言います。

トイレの中に、誰かいる。

誰も入れないはずなのに、開かずのトイレの中に、誰かが立っていた。
ドアの下の細い隙間からは、少ししか見えなかったけれど間違いなく見た。あれは、上履きをはいた足だった。

それを聞いた友人達は信じられない様子でしたが、嘘をついてるとは思えない彼女の姿に、恐怖と混乱が伝染します。

「早く出よう」

取り乱した友人に急かされ、彼女ももう一人の友人も、逃げるようにその場を離れようとしました。
その時です。

「あ。ここにいたんだ!」

と、女子トイレのドアが開き、上級生の女子が声を上げました。
保健委員の先輩です。
もうすぐ保険委員の会議が始まるので、彼女を捜しに来たといいます。

「もう捜したよ」と呆れた先輩の文句に、すっかり忘れてたことを思い出して「しまった」となる彼女。
その出来事に、ついさっきまでの混乱が治まり、安堵さえ覚えた彼女達の前で、先輩は扉を閉めながら言いました。

「美里さん。もうすぐ会議始まるからね」



「はい」



トイレの中に、声が響きました。
彼女達の後ろから。

先輩の後を追おうとした彼女達は立ち止まり、声がした方を振り返りました。

トイレの中には、彼女達以外、誰の姿もありません。
一番奥の扉もさっきと同じ、しっかり閉められたままです。


そのドアの下から、指が4本出ていました。


細くて青白い、女の指です。
扉の下の隙間から戸板を掴み、爪が扉を引っ掻く、ガリガリガリッ、という不快な音が響きます。

その後ろからは、床に頬をくっつけながら、青白い顔が覗いていました。
痩せこけて、口から血を流した女の顔です。

まるで、無理矢理外に這い出そうとするかのように、ドアの下の細い隙間に顔を押しつけ、ギョロリと見開いた目で外を見回している。
よく見れば、頭から血を流しており、振り乱した髪と一緒に、赤黒い血がタイルの床に垂れています。

その女の、ギョロリとした目が、立ちつくす彼女達を睨んだ瞬間、彼女も友人達も悲鳴をあげてトイレから逃げ出しました。



その後、彼女も友人達も、二度とそのトイレに近づくことはありませんでした。
卒業してから数十年、そのトイレがどうなったのかはわかりません。

ちなみに、後で彼女が、友人から聞いた話によれば、そのトイレで死んだ女生徒の名前は、


「美里」


彼女と同じ名前だったそうです。
14:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 14:53:29

骨格模型

理科室のガイコツは、給食の時間にヒップホップの曲が流れると華麗なダンスを踊り出す。
その時、一緒に踊るとこの骨格模型と親友になれるらしい。
15:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 15:04:07

骨格模型

夜、音楽室のピアノがひとりでに鳴る。
その時、音楽室の下にある理科室で、ピアノの音色と一緒に骸骨が踊る。

(1948年 (昭和23年)、岩手県和賀郡黒沢尻町 (現・北上市中心部) 黒沢尻小学校の怪談。)
16:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 15:09:28

骨格模型

ある学校では朝になると、ガイコツの足跡が残っていることや、理科室以外の場所に骨格模型の一部が落ちていることがある。
17:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 15:13:58

骨格模型&人体模型

夜12時、学校の理科室で骨格模型や人体模型が踊っている。
それを見た人間は人体模型の胃袋の中に吸い込まれる。
18:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 16:05:53

小学2年生の時の話。
うちの学校は木造校舎と鉄筋校舎の両方があって、2年生は木造で過ごす事になっていた。

そこで過ごしている1年生に色々な不思議な体験が起こっている。

季節は秋、だったと思う。
国営放送の教育番組を見る授業の時間。外は雨。
10時半から始まる番組をクラス全員で見ていた。
僕は教育番組に飽きていたので、窓の外をぼうっと眺めていた。

すると、まだ午前中なのに急に空が暗くなり始めた。まるで夕方、というよりも夜になっていた。

僕は目を疑った。でも、他のクラスメイトも先生も気がつき始めていたので、見間違いじゃなかった。
全員で窓辺に近づいて外を見る。鉄筋校舎の方の窓際にも人だかりができていた。
日食になるというニュースもないし、どうしてこんなに暗いのか、と皆で騒ぎ始めた。

先生はいつの間にか、教室の外へ行ってしまった。
他のクラスの先生と相談でもしているのだろう、と思った。

しばらくすると、今度はいきなり外が明るくなってきた。
夜明けの映像を早回しで再生するみたいに、みるみる空が明るくなり、いつの間にか普通の曇り空に戻った。
雨はまだ降っていた。

そのまま先生は授業を再開させた。騒ぐ生徒に対して特に説明はなかった。

その日はいつも通りに下校した。
僕は友達となんだったんだろうね、と話題にしたが、数日経つとその話はしなくなった。

後に調べてみたが、あれがどういう気象現象なのか分からない。
晴れた日には太陽が雲に隠れて似たような現象が見られる。でも、あの日は確かに雨が降っていたんだ。
19:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 16:15:31

もう少しだったのに

昔、大学のクラブ合宿があり、最終日の夜は打ち上げで騒ぎまくっていた。

深夜になって、お決まりの「怖い話し大会」が始まった。
色々な話を回していくうちに、一人が急に黙り込んでしまった。

理由を聞くと「窓の外に人影が……」と言った。

始めのうちは皆を驚かすための冗談かと思っていた。
しかし、どうやら本気で見たと言っている。

場の空気が重くなり、気味が悪くなってきたので、そのままお開きになった。
皆が部屋を後にして俺ともう一人がこの部屋に残った。

それはつまり「怖い話し大会」をやっていた部屋というのは、俺たちが寝る部屋ということである。

同室の友人は酔っ払ってさっさと寝てしまった。

なかなか寝付けないでいると、部屋の中に人の気配を感じた。

寝転がっている俺の横に誰かが立っている気がした。
誰かがまた部屋に戻って来たのか。そう思った。

しかし、黙って立っているのはおかしい。
部屋の電気を消してしまった事を後悔した。

しばらくすると、右の方から俺の顔を覗き込むように覆い被さってくるのを感じた。

一瞬起き上がろうとしたが、冷静に考えてみると俺の右手には折り畳み式の机があり、その上にはさっきまで飲み散らかしていたビールの空き缶やツマミの食べ残しが錯乱しているのだ。
不可能だ。とてもじゃないが、右側から俺の顔を覗き込む事など出来るはずがない。

それに気づいた瞬間、俺は嫌な汗をどっとかいて、さっき仲間の一人が言っていた「窓の外に人影が」という言葉を思い出してしまった。

意識を集中して、その気配の動向をうかがう。
俺は顔を背けていたが、視界の外に影を落とす存在がいるのを感じた。

ずっと見られている。顔を覗き込まれている。

少しずつ気配が近づき、生暖かい空気が頬にあたった。

近い……

あまりの息苦しさに思わず顔を動かした。





それは見たこともない男の顔が至近距離にあって、目を見開いてこちらを直視している光景だった。
その表情が忌々しげに歪んだ。





「ちっ……もう少しだったのに……」





俺はその声を耳ではなく、確かに頭の中で聞いたんだ。
20:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 16:25:37

渡り廊下のM子さん

私の通っていた高校には、A棟とB棟をつなぐための渡り廊下がありました。

階段を昇り切った場所のすぐ近くにあって、いつでも二つの棟を行き来できる構造になっていました。

この渡り廊下には、放課後に使うと怖い事が起きる、という噂がありました。
いつも生徒のあいだで話しのネタになっていて、部活の時間などに上級生から下級生に言い伝えられることも多かったようです。

学校はA棟に4クラス、B棟にも4クラスの3階建てで、渡り廊下は2階にありました。

体育館や音楽室、視聴覚室へ移動する際に使用するため、授業のある時間帯は結構人通りも多いのですが……



ある日、私は部活が終わって薄暗くなった教室に荷物を取りに戻りました。

友人と一緒に、教室の中でジャージから制服に着替えて、お喋りをしながら階段を下りて行きました。
校門まで歩いて来た時に、次の日の宿題の話になり、私はついうっかりノートを机の中に置き忘れている事に気がつきました。

友人には先に帰ってもらい、私は急いで教室に戻りました。
私の教室は2階の端っこの[2−8]でした。

その時、教科書を取って一階の下駄箱に向かおうとした私は、なぜか渡り廊下を渡ってしまったのです。

廊下には、日が暮れた校庭の向こうからオレンジ色の光が差し込んでいて、独特の静けさがありました。

ターン ターン
ターン ターン

私の歩く音が、誰もいない廊下を抜けて行くのが分かりました。

するとその時、誰かが後ろから近づいてくる気配を感じました。
寒気を感じながら、私はさっと後ろを振り返りました。

誰もいません。

気のせいかな、と思ってまた歩き出しました。



ヒタ ヒタ



確かに足音が聞こえました。私の後ろに誰かが近づいて来てるんだと感じました。
急に怖くなりました。

それと同時に、私はあの噂を思い出してしまいました。

何の前触れもなく私は渡り廊下を全力で走り出しました。追いつかれたくなかったからです。



ヒタ ヒタ ヒタ



さっきまで忍び足だったはずの足音が、急に走り出してこちらに向かって来ました。
私は恐ろしくなって叫び声を上げながら、必死で階段を目指しました。

心臓が張り裂けそうになって胸が痛くなり、呼吸が上手くできずに過呼吸になりかけました。

こんなに渡り廊下って長かったっけ、と思いながら、背後に迫って来る足音に近づかれないように、必死で足を動かしました。



「はぁ、はぁ、はぁ」



誰の呼吸音を聞いているのか途中で分からなくなりました。

一体なぜ私はこんな目にあっているのか、足音の主は誰なのかを考えました。
最後の方で、何度も振り向いて確かめたいという衝動に駆られました。しかし、ちょうど反対側の階段までたどり着いた時、手すりにしがみついて階段を駆け下りなければと思い、行動に集中しました。

私は走る速度を落として、階段の一段目に足を下ろした時、渡り廊下を横目に見ました。

そこには誰もいませんでした。足音も聞こえませんでした。

そう思った矢先に、耳の後ろに生暖かい空気が流れ、それが息だと分かりました。





「私が悪いんじゃない」





私は驚いて階段から転げ落ちそうになりました。
聞こえたのは、女の子の声でした。

翌日、私の体験した昨日の出来事を何人かの友人に話しました。
すると、その内の一人がこんな事を言いました。



それ「渡り廊下のM子さん」じゃない?



どうやら昔に、渡り廊下の先の階段で一人の生徒が転落して死亡する事故があったそうです。
その時たまたま一緒にいたM子さんは、悪い噂を立てられて虐められたそうです。

「M子が突き落としたんじゃないの?」
「本当は恨みがあったんだよ」

学校じゅうに広まった噂に耐えられなくなったM子さんは、ついに学校へ行かなくなってしまったそうです。
その事が、かえって噂を悪化させてしまい、学校を離れたM子さんの耳にも届くようになってしまいました。
そしてある日、M子さんは自宅のマンションの屋上から飛び降り、自殺してしまったそうなんです。

だとしたら、彼女は本当のことを知ってほしかったんじゃないでしょうか。

私はなぜか胸が苦しくなり、悲しい気持ちになりました。
21:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 16:32:28

10円玉

恐い、というよりも不思議な話です。

私が中学3年生のとき、昼休みに友だち2人と私の3人で「こっくりさん」でもやろうということになりました。
本当にノリで決めたんです。
「こっくりさん」の詳しいやり方は知りませんでした。友だちが詳しかったので言われるままにやっていました。

質問が一通り終わって、「こっくりさん」にもう帰ってもらおうとしたときです。

「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻り下さい」

私は「はい」と書かれた手書きの文字に目を移しました。

帰ってくれませんでした。

何度か試してみましたが、やっぱりだめでした。
もう授業が始まってしまう時間になったので、そこでつい、手を離してしまいました。

紙は破って捨てて、10円玉はどうするって話し合いました。
友だちの一人に預けて、とりあえず授業を受けました。

私は少し気味が悪い感じがしましたが、その友だちが10円玉を投げて遊んでいるのを見て安心しました。
その子は「こっくりさん」に詳しい方の友人でした。

ただ、何度か放り投げているうちに、その10円玉を床に落としてしまったんです。

拾い上げてみると、その10円玉はありえない形に変形していました。

子供の力じゃ絶対に曲げられない形になっていました。手元に10円玉がある人は確かめてみてください。

恐くなって、私たちは教室の黒板の裏に10円玉を隠して、そのまま下校しました。

皆、卒業するまで頭のどこかで気になっていたと思います。
でも、その事を口にする子はいませんでした。

私はあるきっかけでそれを思い出したんです。





多分いまでも黒板の裏にあると思います。
22:トンカラリン助 :

2025/06/30 (Mon) 16:49:35

サッカー少年

昭和の時代、東京都下のお話し。

当時、子供たちの遊び場と言えば、公園か学校の校庭が主流でした。
小学生の男子は、学校が終わるとランドセルを家に放り込んで、みんなで野球やサッカーをやるのが日課でした。

ある小学校にK君という、とても活発でサッカー好きの少年がいました。

K君は、その日いつものように友人と遊ぶ約束をして、いちど家に帰りました。
日差しの強い暑い夏の午後でした。

K君は喉が渇いたので、麦茶を飲むために台所へ向かいました。
誰も居ない家は、しんと静まり返っていて、わずかに外の蝉の鳴き声が聞こえるだけでした。

汗をかいていたため、少し涼もうと思ったK君は、居間へ行って扇風機をつけました。
畳の上に寝転ぶと、心地よい風と蝉の声を感じました。



ミーン ミーン……

ミーン ミーン……



K君が目を覚ますと、もう陽が傾き始め、夕方になっていました。

「いっけねっ!」

K君は飛び起きて、サッカーボールの入ったボールネットを手にすると、家を飛び出しました。

K君は駆け足で学校の校庭に向かいました。
みんな怒ってるんじゃないかな。K君はそれだけが心配でした。

次の角を曲がれば学校が見える場所まで来た時、夢中になって走っていたK君をトラックが跳ね飛ばしました。
車道を無理に横断しようとしたK君の不注意だったため、トラックはスピードを落とすことが出来ずに、現場は酷い状況だったそうです。

事故の事を聞いた家族と友人たちは悲しみました。
しかし、不思議な事にK君が持っていったサッカーボールだけが、どうしても見つからなかったそうです。



次の年の夏、K君の通っていた学校で校庭に幽霊が出るという噂が流れました。
子供たちが言うには、その幽霊は一人でサッカーボールを蹴って遊んでいるとの事です。

しかし、おかしな事にそのサッカーボールは、いびつな形をしていて、全然弾まないのだそうです。
そしてなぜか、大人が目撃したいう事例は、ついに現れませんでした。



ある日、一人の少年がサッカーボールを草むらへ蹴ってしまい、日が暮れるまで探していました。

少年は膝の上まである長い下生えを掻き分け、汗を垂らしながら探していました。
校舎から遠く離れた雑草の生い茂る場所でした。
昭和の時代は東京といえども畑や雑木林などいくらでもあったため、校庭も空き地を開拓した造りが多かったようです。

森に隣接した場所から草むらが伸びていて、その途中にフェンスがありました。
少年はフェンスの方に向かって、少しずつ草の中を進みます。



「ここにあったよ!」



突然声を掛けられた少年は、びっくりして顔を上げました。
一緒に探してくれていた友だちなんていたっけ?
そう思った直後。







真っ赤な血で染まった生首を掲げ持つ首の無い少年の幽霊を見ました。







少年はその場で気絶し、意識が戻るとそこは病院でした。
昨日の出来事は何だったんだろう、と少年は思い出そうとしました。

そこでふと、脳裏に焼きつく蝉の鳴き声が離れない事に気づくのです。





ミーン ミーン……

ミーン ミーン……





あのサッカーボールはどこにいったんだろう。
23:トンカラリン助 :

2025/07/01 (Tue) 17:10:41

残業で帰りが遅くなってしまった。
帰り道に学校の横を通るんだが、いつもの時間だと野球部が照明つけて練習を頑張ってるが、今日はさすがにもういない。

夜の学校てのは怖いもんだ。
怖いからこそ意識しすぎないようになんとなく見ていた。

すると、中に誰かいることに気づいた。
守衛さんの見回りかな? とも思ったが、どうも違う。懐中電灯をつけてないし、足取りがふらふらしている。

髪が長い…女?

窓と窓の間の壁に入って見えなくなってしまった。

いくら待っても出てこない。
「ま、いっか」とわざわざ声に出して歩き出した。

もう一度振り返ってみる。
やはり出てきていない…が、角度が変わったので見えてきた。

さっきから女はほんの少しだけ顔を出して、ずっとこっちを見ていたらしい。

目が合ってしまった。
とたんに俺は弾かれたように走り出した。

「何を焦ってるんだ、落ち着けよ俺」と思う冷静な気持ちもあったが、足は止まることはなかった。

人通りの多いところに出てやっと立ち止まり、息を荒くしていると、知り合いが通りかかって言った。

「なんか背中汚れてるけど」

手形がついていて、指は六本だった。
24:トンカラリン助 :

2025/07/02 (Wed) 14:10:26

ブランコに乗ってさっちゃんを歌うと、夜さっちゃんが足を取りに来る
25:トンカラリン助 :

2025/07/02 (Wed) 14:13:22

ある小学校の家庭科室に、ミシンで自分の手を縫い付けている女の子の幽霊が出る。
26:トンカラリン助 :

2025/07/02 (Wed) 14:15:50

ある小学校のグラウンドでは、夜になると、整地ローラーに轢かれて亡くなった男の子が仲間を探して彷徨っている。
27:トンカラリン助 :

2025/07/02 (Wed) 17:17:08

あるスクールゾーンの標識は、夜になると仲良く通学する男の子と女の子の姿が消えてしまう。
ぽっかりと誰もいなくなった通学標識は、朝、子供達が登校する前には元に戻るという。
「標識の男の子と女の子も、家に帰ってるんじゃないの?」
と噂されている。
28:トンカラリン助 :

2025/07/04 (Fri) 21:31:58

夜の12時に鏡に向かって「紫ババア」と言うと吸い込まれる。
(島根県出雲市朝山小学校の(?)怪談)
29:トンカラリン助 :

2025/07/04 (Fri) 21:33:04

午後三時に一人でトイレに行くと天井から水が落ちてきて紫ババアの形になり、それを見ると吸い込まれる。
紫ババアを見たら「紫」と言わなければならない。
(兵庫県神戸市立港島中学校の怪談)
30:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:10:07

夜の12時、絵の中のウサギがぬけ出して、ぴょんぴょんはねまわる。
(埼玉県T市の高校の怪談)
31:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:12:39

図工の時間に作ったねんどの手は、夜になると図工室の壁をはいあがり、天井を歩きまわる。
(千葉県F市の小学校の怪談)
32:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:14:23

長野県のある小学校には、地下室に下りる階段の踊り場に、五人の貴婦人の絵がかかっている。
絵の中には、澄ました顔をした五人の女性が描かれているのだが、
雨の日になると、その五人の貴婦人の後ろに、謎の女性が現れて、ニコニコ笑っているという。
33:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:15:32

学校のモナリザは、なぜか時々「眉毛」が無くなり、二、三日たつとまた元の顔に戻るらしい。
(岩手県の山間部の小学校の怪談)
34:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:17:05

誰もいないはずの音楽室で、たまにピアノの音がする。
そっとのぞいてみると、手首から先だけが鍵盤の上を動き回っていたという。
(群馬県の小学校の怪談)
35:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:18:44

音楽室のベートーベンの目が光る。
(静岡県H市の小学校の怪談)
36:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:19:53

音楽室のバッハは涙を流す。
(静岡県H市の小学校の怪談)
37:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:23:09

理科室のガイコツは夜になると廊下を歩く。
(北海道の小学校の怪談)
38:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:25:29

夕方、学校のトイレに入っていると、誰かがコンコンとノックする。
この時、返事をしなければなにも起きないが、
「入ってます」など返事をすると、下からべっとり血のついた手が現れ、足を掴むらしい。
(北海道S市の小学校の怪談)
39:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:29:09

ゆきこさん

女子トイレの右から三番目の扉をノックして、
「ゆーきーこーさぁーん」
と、ゆっくりのばして名前を呼ぶと、誰もいないはずのトイレから、
「はぁーい」
と、可愛い声で返事がかえってくる。
(長野県M市の小学校の怪談)
40:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:31:03

みぃちゃん

二階のトイレの二番目に入って三回まわり、
「みぃーちゃん」
と呼んで水を流すと、
「はぁーい」
と声がするという。
41:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:35:38

トイレの天井から赤い手がさがってくる。
(新潟県の山間部の小学校の怪談)
42:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:37:02

トイレのバルブ調節用の蓋のところから手が出る。
(神奈川県F市の小学校の怪談)
43:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:40:10

ある小学校で新校舎の建設にともない、老朽化した旧校舎を取り壊した時、どういうわけか、便所だけは壊されずにそのまま残された。
広い跡地の隅に建つ便所は、風が吹くたびに壊れかけの戸がガタガタ不気味な音を立て、使う者は誰もいない。
たまに、そばを通りかかる人がいると、誰もいないはずの便所の戸がひとりでに開き、中から毛だらけの手が這い出て、
「紙をくれぇー」
と呻くような声が聞こえてきたという。
44:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:45:57

プールの第四コースで泳ぐと、髪の毛が足にからまって溺れそうになったり、誰かに足を引っ張られる。
(宮崎県の小学校の怪談)
45:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 01:49:34

プールの第三コースで泳ぐと足を引っ張られる。
また、夜になると、第三コースの飛び込み台の上に、鉄砲を持った兵隊が立っているのが見えるらしい。
(栃木県O市の小学校の怪談)
46:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 18:29:25

ある中学校では、夜明け近くに、羊が校内を走りまわっている。
47:トンカラリン助 :

2025/07/05 (Sat) 18:35:30

女の子が忘れ物を取りに学校にいった。
教室に入ると、見馴れぬ少女がいて、
「ねえ、かくれんぼしよう」
と声をかけてきた。
女の子が怖くなってトイレに逃げ込み、じっと隠れていると、
「見ぃつけた」
と言って、上の方から顔が覗いていた。

(※この話のオチはゾンビ看護婦の怪談みたいにトイレの上から覗き込んでいたのか、
それとも少女の「顔だけ」が天井から覗いていたということだろうか。)
48:トンカラリン助 :

2025/07/11 (Fri) 10:54:36

昔、体育館の建設中、柱を建てるために掘った深い穴に作業員が落ちた。
ところが、工事の人達は残酷にも助けないで、そのまま作業員を埋めてしまった。
体育館は完成したが、夕暮れ時になると、柱にぼうっと人の影が現れ、「たすけてくれぇ」と呻くという。
(東京都内のある小学校の怪談)
49:トンカラリン助 :

2025/07/11 (Fri) 11:23:25

学校の体育館には代々の校長先生の顔写真が飾ってあった。
老朽化した体育館を取り壊すことになった時、初代の校長先生の写真の顔が怒った表情になり、他の校長先生の顔も目が動いたり、口を開けたりしはじめたという。
体育館の取り壊しが気に入らなかったのではないかといわれている。
(山梨県K市の小学校の怪談)
50:トンカラリン助 :

2025/07/11 (Fri) 11:25:35

夜12時、校長室に飾られた写真から、校長先生の顔だけがおりてきて、机のまわりに集まって会議をするという。
(埼玉県の小学校の怪談)
51:トンカラリン助 :

2025/07/11 (Fri) 11:46:12

ある小学校の女子トイレには、放課後に入ってはいけないトイレがある。
もしも、下校のチャイムが鳴る時間、そのトイレに入ると、
コン、コン、コン。
と、誰かが扉を3回ノックする。
そして、
「わたし、花子。ここはわたしのトイレよ」
と、女の子の声が言ってくる。
その後、ドアがひとりでに開き、そこに花子さんが立っているという。
放課後、誰かが花子さんのトイレに入るのを見た人はいても、出てくるのを見た人はいないそうです。
52:トンカラリン助 :

2025/07/17 (Thu) 14:59:26

図工室から、小太鼓の音が聞こえてくることがある。そっとのぞくと、鼓笛隊の写真の中の男の子が一生懸命練習しているという。鼓笛の練習中に死んだ男の子の魂が、この写真に宿っているのだといわれている。
(長野県E市の小学校の怪談)
53:トンカラリン助 :

2025/07/17 (Thu) 15:00:31

部屋の四隅に寝る生徒は金縛りにあう。
(山梨県K市の中学校の寮の怪談)
54:トンカラリン助 :

2025/07/17 (Thu) 15:02:04

部屋の四つの隅を見て、次に天井を見て、天井に顔が映ったら、その部屋には霊がいる。
(東京の小学生の間で信じられたウワサ)
55:トンカラリン助 :

2025/07/17 (Thu) 15:04:03

保健室の絵のアヒルは、日によって羽根の長さが少しずつ違っている。そして、普段は目を開けているアヒルが、時々、静かに目をつむっているそうだ。
(岐阜県A市の小学校の怪談)
56:トンカラリン助 :

2025/07/17 (Thu) 15:09:15

夜、廊下の鏡の前に立つと、鏡の中の自分の姿が年をとっていき、最後には目を閉じた顔が映る。
それが将来、自分が死ぬ時の顔らしい。
(栃木県の女子高の怪談)
57:トンカラリン助 :

2025/07/26 (Sat) 19:58:40

C太の通っていた学校には、黒板にまつわる怪談があった。
それは、何年も前から使われていない教室の黒板で、夜になるとそこに文字が浮かび上がるという噂である。

ある日の夜、C太は友達のB介、A子の3人で、噂が本当か嘘かをたしかめようと、夜の学校にしのびこんだ。
探検気分で3階の空き教室に向かい、本当なら何が書かれているのかドキドキしながら、黒板に懐中電灯の光を向けてみた。

しかし、黒板にはなにも書かれていない。
黒板消しで綺麗に拭かれた、落書き一つない黒板が光の中に照らされる。

「やっぱりただの噂か」
と、少し期待してただけに残念な気持ちになったC太たちは、「もう帰ろうよ」というA子の言葉にうなずき、教室から出ようとした。

その時、黒板にチョークで文字が書かれる音がした。

え、と足を止めたC太たちが振り返ると、そこには誰もいない。
けれど、今さっきの音にまさかと思いながら、懐中電灯の光を向けてみると、


おいで


黒板には、さっきまでは無かったはずの文字が、赤いチョークで書かれていた。

信じられないものを見て、
「嫌だ、早くいこうよ」
と怯えるA子に急かされ、C太もその場から逃げ出そうとした。

ところがその時、B介だけが黒板の前へ歩いていき、そこから動かなくなった。
「B介、どうしたんだよ」
「ふざけないで、早く逃げようよ」
C太たちがいくら声をかけても返事もせず、B介は黒板を見つめたままじっとしている。

そして、黒板のチョークを手に取ると、一心不乱に文字を書き始めた。
何度も何度も、狂ったように、なにやら同じ文字を書き殴る。
「もうやめて」
と泣きながら叫ぶA子の声も聞こえない様子で書き続ける友人の姿に、C太は震えて立ちつくしていた。

しかし、すぐに我に返り、
「これは本当にヤバい」
と思ったC太はA子の腕を引き、そのまま後も見ずに学校から飛び出し、家まで逃げ帰った。
B介を教室に残したまま。

翌日、B介は学校に来なかった。
先生の話では、昨夜から家に帰らず、捜索願が出されたという。

B介のことが気になったC太とA子は、最後に彼の姿を見た空き教室に行ってみた。
恐る恐る足を踏み入れた教室に、やはりB介の姿はない。

かわりに、黒板には一面に、狂ったように書き殴られた文字だけが残されていた。


「つれてって」
と。


それから10年たった今も、B介の行方はわかっていない。
58:トンカラリン助 :

2025/07/26 (Sat) 20:39:44

私が小学生の時の、「道徳」の授業のことです。

当時、私の学校で使われていた道徳の教科書は、不気味な少女の絵が表紙になっていました。
どうしてそんな悪趣味な絵を採用したのかはわかりませんが、ただ不気味なだけではありません。


その絵の少女は、「生きている」のです。


絵のモデルになった少女が生きてるという意味ではありません。
その絵の少女そのものが生きているのです。

おかしいと思うかもしれません。
でも、これは本当にあった話です。


私のクラスに、「祥子(しょうこ)ちゃん」という女の子がいました。
美人、とまでは言わないけれど可愛い雰囲気の女の子でした。

ところが、ある日を境に祥子ちゃんは、道徳の授業を異常に怖がるようになったのです。
なぜ怖がるのか、理由を聞いて驚きました。



「教科書の表紙の女の子がやってくる」と言うのです。



当然、そのような訳の分からない話は誰も相手にしませんでした。
でも、祥子ちゃんの様子が気になった私は、彼女と遊ぶ約束をして、詳しい話を聞いてみる事にしたのです。

彼女が言うには、「表紙の女の子が徐々に近づいてくる。もう手が表紙から出かかってる」との事でした。
私は、実際にその表紙を見せてもらおうと、彼女に「じゃあ見せて」と頼みました。
しかし、何故か彼女は異常なほど嫌がり、いくら頼んでも抵抗するので、その場は諦めるしかありませんでした。


次の日、彼女は学校に来ませんでした。
私は嫌な予感がしましたが、彼女はその日から不登校になり、その後、会う事が出来ませんでした。

しばらくして、彼女は卒業を間近に転校したということを先生から聞かされました。

私は、祥子ちゃんの事を忘れられないまま、卒業の日を迎えました。
そんなに目立つ子ではなかったはずなのですが、あの一件もあってか私の印象に強く残っていたのです。

卒業式が終わった後、私は以前祥子ちゃんが使っていた机が気になって何となく近づいてみました。

何気なく机の中を覗いてみると、教科書がひとつ、ポツンと残されています。

私は急に寒気に襲われ、全身に鳥肌が立ちました。なぜか怖い。
まるで私が見つけるのを待ってたかのように、教科書はそこに置かれていたのです。

あの時、祥子ちゃんが言ってた事を思い出しました。
あの話を知っているのは多分、私だけのはずです。

その教科書を手に取ってみると、表紙の絵は書きかえられていました。
教科書の表紙に描かれていた、あの「女の子」の絵は見えません。
真っ黒に塗りつぶされています。



……いいえ、よく見ると、女の子が描かれていた部分だけが、ぽっかりと穴があいたように真っ黒になっていたのです。

まるで、その女の子が、外に出ていってしまったように……。



祥子ちゃんは今、どこで何をしているのでしょうか。



そして――



道徳の女の子は今、誰の教科書にいるのでしょうか……。
59:トンカラリン助 :

2025/07/26 (Sat) 20:50:12

私は広島県に住んでまして、今はどうだか知りませんが、小学校の夏休み8月6日(原爆投下の日)には集団登校日なるものがありました。
皆で学校に行き原爆の映画などを見せられてた様な感じだったと思います。

小学校3年生の夏休みの集団登校日の事でした。
私は近所の友達と一緒に登校してたのですが、その日は遅刻寸前に学校に着いたんですね。
すると教室がやけにザワザワしてたんで「なんかあったん?」と聞いたら「黒板見てみろよ、あの落書きが消えねーんだよ」と言ってるんですよ。

見たら黒板にすげーでかい顔が書いてあるんです。
ちょっと表現しづらいんですが子供の様な大人の様なはっきりと分らないんですが、ぼや~として気味の悪い顔なんですよ。
皮膚のただれたような。。。
普通チョークとかで書いたような線でなくって、手で擦った様な輪郭のはっきりして無い顔でした。
2、3人が黒板けしを持って一生懸命擦ってるんですが消えないらしく、一部の女の子たちは気味悪がって泣いてたりしてました。

そうこうしてるうちにチャイムが鳴り先生が教室にやってきました。
先生も教室に入る前から教室の異様な雰囲気を感じたらしく「なんだ、どうした?」等と言いながら入ってきました。
先生は黒板を見て、「うお!?なんだこりゃ」と言いながら黒板消しを持ってる子から黒板けしを奪い「誰だ!こんなの書いたやつは」と怒りながら黒板を一生懸命擦っていました。

「なんだ、消えんじゃないか!誰だ、早く出て来い」
その内、女の子が一人立ち上がり
「私、一番最初に着たんだけど、最初から書いてありました」
と半泣きの声で言ってました。
その子はまじめな子だったので先生もみんなもとくに疑わず納得しました。

先生は手で直接擦ったり、爪でカリカリと削ったりしたんですが、その顔はまったく消える様子がありませんでした。
クラスの女の子はほとんどシクシク言ってます。
「ちょっと雑巾でやってみるか」と言い、先生はバケツと雑巾を持って教室から出て行きました。

先生が出て行ってからは教室内は女の子のシクシクだけが聞こえ、シーンとした状態でした。
急にみんなが一斉に黒板の方を見ました(理由不明)私も同時に見ました。
その為、ガタガタと教室中の机や椅子がずれる音が鳴り響きます。

顔が消えていきます、黒板に吸い込まれるように。

消える間際、その顔は亀裂のような笑みを浮かべ消えていきました。。。
60:トンカラリン助 :

2025/07/26 (Sat) 20:51:51

高校生のころ、英語の授業中にあまりにも眠くてウトウトしてた。
聞く気はあるのに、眠くなってしまうのは授業の仕方に問題があるんだと思う。
でも、英語の先生は無駄に厳しい先生なので、思ってても口には出来ない。

そんな先生が黒板に英文を書いてると、チョークがポキッと折れた。
気にせずに折れた半分を黒板の縁に置き、続けて書こうとするが、同じところでまたチョークが折れる。
別のチョークに持ち替えても、同じ個所に来るとポキポキ折れてしまい。最終的には不自然な空白のある英文が出来上がった。

授業が終わって日直が黒板を消していると「なにこれ」みたいな声が聞こえてきた。
見てみると、黒板の消しあとが目を閉じた人の顔のように見えていた。
ちょうどチョークが折れていた所と同じ場所にその顔はある。

好奇心旺盛な子が集まって、その顔に黒板消しでバンバン叩いたり、雑巾で拭ったりしていた。
すると少しずつ顔は薄くなって、休み時間が終わる頃には消えてしまった。

顔が消える前に何人かがケータイで写真を撮っており、見せてもらうとバッチリ顔が写っていた。けど、見た目はちょっと上手いラクガキくらいにしか見えない。
あれを幽霊の顔だって言って見せても、当時の教室を見てない人には信じられないだろうな。

不思議な事もあるねと、話しながら次の授業が始まった。

その時間はチョークが折れる事無く、普通に終了。その次の時間も何も無かった。
正直、何か起こるんじゃないかと期待してたから以降の授業はまったく眠くならなかった。
だから、あの幽霊は生徒たちが眠くならないようにするために出てきたんじゃないかって話をしてたんだよ。
また出てきてくれたらいいのにって調子に乗ってた。

そしたら翌日、隣のクラスに同じ顔が出来たって聞いた。
同じ顔なんだけど、今度は目が開いてたんだって。
しばらく騒いでたら消えちゃって、それから一度も出てこなかったけど。

そう言えば、顔を撮影してた子がそろってケータイを壊しちゃったらしい。
原因は色々だったけど、どの子もケータイ内のデータが全部飛んだって言ってた。
でも、何故か顔の画像だけは残ってたんだとさ。ホント何なんだろうな、あの顔。
61:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 20:57:03

理科室のガイコツは夜の12時に目が赤く光りながら動く。
学校のある場所が墓だったからだといわれている。
(長野県飯田市の小学校の怪談)
62:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:00:49

理科室にある「太郎君」というガイコツは、放課後になると三館から一館まで歩く。
(神奈川県海老名市の小学校の怪談)
63:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:03:24

理科室の扉を三回ノックして、「四丁目のガイコツさん」と言うと、中からトントンと返事がかえってくる。
(北海道札幌市の小学校の怪談)
64:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:12:45

一年生の子供たちが5、6人で理科室のガイコツを見にいき、みんなで帰ろうとした時、ガイコツの手が前後に動いていたらしい。
(1990年頃、東京都世田谷区の小学校の怪談)
65:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:14:57

理科室のガイコツがカクカクと喋る。
(千葉県市川市の小学校の怪談)
66:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:16:29

理科室のガイコツが夜踊る。
(現在はほとんどバラバラの状態らしい。)
(愛知県瀬戸市の小学校の怪談)
67:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:17:57

夜、理科室のガイコツが音楽室のピアノを弾く。
(京都府京都市の小学校の怪談)
68:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:22:39

理科室にあるガイコツは昔、交通事故で死んだ男の子の骨だといわれている。
そのため、五時頃に理科室の前を通りかかると、その男の子の魂が乗り移り、取り憑いた人の身体で遊ぶという。
(滋賀県彦根市の小学校の怪談)
69:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:24:30

夜、理科室のガイコツが飼育小屋の鶏を食べる。
(神奈川県横浜市の小学校の怪談)
70:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:32:03

夜、先生が居残りをしていると、理科室のガイコツが部屋のドアを何度もノックしてイタズラする。
(1980年代終わり、岡山県邑久郡の小学校の怪談)
71:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:36:45

放課後、理科室にいるとガイコツが襲ってくる。
三十年前、ガイコツに追いかけられてトラックに撥ねられた女の子がいたらしい。
(愛知県名古屋市の小学校の怪談)
72:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:41:23

夜、学校の廊下を走るとガイコツが追いかけてくる。
いくら走っても廊下から出られず、ガイコツに追いかけられながら廊下をさまようことになる。
(東京都品川区の小学校の怪談)
73:トンカラリン助 :

2025/08/16 (Sat) 21:43:49

夜12時になると、理科室のガイコツが歯をガタガタ鳴らしながら廊下を歩きまわる。
(茨城県つくば市の小学校の怪談)
74:トンカラリン助 :

2025/08/17 (Sun) 23:12:18

今から三十年ほど前、大阪の小学生が体験した話です。

夏休みになって間もない七月末、仲の良い五人の男子がきもだめしをやりました。

町はずれに、昔、病院だったという六階建ての廃墟があります。幽霊が出るという噂があり、近づく人のいない建物です。

夜九時、建物の前に全員が集合しました。
きもだめしの方法は、一人で最上階まで階段を上り、六階の窓から下にいる仲間に向かって手を振った後、戻って来るというものです。

昼間にはあれほど威勢の良かった五人ですが、いざとなると尻込みをして、誰一人行くと言うことが出来ません。
このままではつまらないので、六階まで逃げずに行くことが出来た者には、二千円をあげるということにしました。

それでも行く者はおらず、きもだめしを諦めかけた時、

「じゃあ、俺が行くよ。本当に二千円くれよな」

と、四年生のGが言いました。

仲間たちが見守る中、Gは暗い建物の中に入っていき、その姿と足音も暗闇の奥へ消えていきます。
後に残った四人は、Gの度胸の良さに感心しながらも、幽霊が出るという不気味な廃墟の中を想像して、不安な気持ちで六階を見ていました。

一分…二分…三分…。
時間のたつのがずいぶん長く感じます。

「Gの奴、大丈夫かなぁ」
「もし、戻って来なかったらどうする……?」

心配そうに話しながら、真っ暗な廃墟を見つめる仲間たち。
その時、

「おい、見ろよ」

と、一人が上のほうを指さしました。

見ると、六階の窓に黒い影が映り、下に向かって手を振っています。

「驚いた。あいつ、本当にやりやがったぜ」

感心した六年生の男子が、

「わかったー。下りて来いよー」

と、人影に声をかけると、振っていた手が窓から引っ込みます。
それから間も無く、青ざめた顔のGが震えながら戻って来ました。

「お前、よく上まで行けたなぁ」
「見直したぜ、G。これで二千円はお前のものだな」

四人が口々に褒めたたえると、Gは言いました。

「なに言ってんだよ。俺、一階の階段まで行ったところで怖くなって隠れてたんだぞ」


え?
じゃあ、さっき手を振ったのは……?


五人はおたがいに顔を見あわせたまま、青くなりました。
75:トンカラリン助 :

2025/08/20 (Wed) 16:00:03

北九州のK小学校の怪談です。

その学校では、不思議な世界に行く儀式の噂が、子供たちの間で信じられていました。

四月四日の午後四時、あるいは四時四十四分に、四人が手を繋ぎあって体育館のまわりを四周する。
そうすると、この世界とは違う、不思議な世界に行くことが出来るそうです。

ある年の春、その噂が嘘か本当か、実際にやってみた四人の男子がいました。
夕暮れの体育館のまわりで手を繋ぎ、一周…二周…三周…と、早足で巡り歩く。

最後、四周を走り終わると、四人ともくたくたになって、その場に座り込んでしまいました。

少したって、

「なにも起こらないぜ」
「やっぱり作り話かぁ」
「疲れただけだよ」

と、なにも起きないことで緊張がゆるんだ四人は、そんな風に愚痴やらを話していました。

ところが、そこで思わぬことが起きます。
四人の先頭を走っていたF君と、最後を走っていたG君が、忽然と消えてしまったのです。

「ど、どうなってるんだ?」
「F君! Gくーん!」

後に残された二人が狼狽え、F君とG君の名前を呼んでいると、どこか遠くのほうから幽かに、

「おーい」

という声が聞こえてきました。
けれど、それっきり返事はなく、ふたりの少年は姿を消してしまいました。

ここから先は、いなくなったF君とG君の話です。

友人たちの前から姿を消して、どれくらい時間がたったのでしょうか。
F君とG君の二人は、地下室のような暗い場所に立っていました。目の前には大きな扉があります。

「ここ、どこ?」
「わからないよ」

二人共、どうやってここまで来たのかわかりません。気がつくとここにいたのです。

「中に入ってみようか」
「うん」

このままこうしていてもしかたがないと、二人は恐る恐る扉を開けます。
そして、押し開けた扉の隙間から、中を覗いてみた二人は、その先の光景に息を呑みました。

扉の先は大きな部屋でした。暗闇と一緒に、広々とした空間が続いています。
その部屋の中に、火の灯った蝋燭が何百も並び、無数の炎がゆらゆらと輝いていました。
短い蝋燭に、長い蝋燭。今にも消えそうな弱い火もあれば、勢い良く燃えている炎もあります。よく見ると、一本だけ火の消えている蝋燭もありました。

この世のものとは思えない蝋燭の間に、我を忘れて見入る二人。
さらに二人を驚かせたのは、それだけではありません。

目の前に並んでいる、すべての蝋燭に人の名前が書いてあったことです。

ほとんどは知らない名前ですが、よく見ると、知ってる人間の名前が書かれた蝋燭も何本かあります。
一本だけ火の消えている蝋燭にも名前が書かれてあり、それは、二年前に死んだ友達のものでした。

それを見たF君には、これがいつか本で読んだことのある、「命の火」だとわかりました。
蝋燭の火が消えたり、燃えつきた時にその人の一生が終わる。つまり死ぬのです。

「おい、ここにL子さんの蝋燭があるよ」
「本当だ」
「隣にあるのはM君のだ」

数百もある蝋燭の中から、次々とクラスメイトや同級生、友達の名前を見つける二人。
どうも、この部屋はK小学校の生徒たちの命の火が燃えているところのようです。

そのうち、ふたりとも自分の蝋燭が気になってしまいました。
たくさんある蝋燭の中から、自分の名前を探しながら歩きまわる二人。
その後まもなく、

「僕のだ」

F君は、自分の名前のある蝋燭を見つけ出しました。

「これが僕の寿命か」

F君は自分の命の炎を覗き込むようにして見ながら、思わず、

「ふぅ」

とため息をつきました。

その瞬間、ため息に吹き消されるように、蝋燭の火がふっと消えてしまいました。

翌日、再びこの世に戻って来たのはG君だけでした。
どのようにして帰ってきたのかは、G君自身も覚えておらず、F君がどうなったのかもわからないといいます。

それっきり、F君が帰ってくることはなかったそうです。
76:トンカラリン助 :

2025/08/20 (Wed) 16:54:53

奈良県のある小学校であった話です。

一階北側のトイレの、入口から二番目の便所に変な噂がたつようになりました。
「花子さんの声が聞こえる」とか、「便器の中から赤い手と青い手が出る」という噂です。

しかし、本当に花子さんの姿を見た子はおらず、赤い手と青い手に出会ったという人もいません。
いつも、誰かが見たらしいという話が囁かれるだけの、言ってしまえば、それだけの噂でした。

ある日、いたずら好きのF男は、この噂を耳にして、みんなをアッと驚かせてやろうと考えました。

給食の後、真っ先に北側のトイレに駆けていったF男は、問題の二番目の便所に入ります。
そして、内側から鍵をかけた後、ドアの上によじ登り、そのまま便所の外に飛び降りました。こんなことは、運動の得意なF男にはなんでもないことです。

そのまま、ドアの前に立って誰かが来るのを待っていると、少ししてから、隣のクラスの男子が二人やって来ました。

「F男、そんなところでなにしてるの」
「このトイレ、変なんだよ」
「なにが?」
「誰もいないのに閉まってるんだよ」
「嘘だろ」
「でも本当に、誰も入ってないんだよ」
「本当?」
「さっきから、いくらノックしても返事がないんだよ」
「えっ、じゃあやっぱり……」
「まさか……」

二人は、このトイレにまつわる噂を思い出して顔色を変えました。

「上手くいったな」
F男が内心で面白がっていると、

「F男、ためしにノックしてみてよ」

と、恐々とした様子で二人が言ってきました。

「よし、じゃあノックするからな」

F男は、わざともったいぶりながら、二番目のドアをゆっくり、

コン、コン。

と、ノックします。

コン、コン。

中から、返事がかえってきました。

「なんだ。やっぱり使用中じゃないか」

ふたりの男子が呆れていると、間も無く、

カチッ。

と、鍵を外す音がして、ゆっくりとドアが開きました。

そして、中から、男の人が出てきました。F男も、男子たちも見知らぬ人です。
男はドアから出るなり、ギッとF男を睨みつけましたが、そのまま何も言わずにF男を無視すると、黙ってトイレから出ていきました。

「ほら、怒られた。駄目だろ、イタズラしちゃ」

二人の男子はF男の悪ふざけを注意し、青ざめた顔をしているF男を見てクスクス笑いました。

F男が本当に、口もきけないほど震えていることに気づかないまま。

一体、あの男はどこから……?
77:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 16:15:19

午後六時に校門に立っていると、誰かが後ろからトントンと右肩をたたいてくる。
左に振り向けば、そこには誰もおらず、なにも起こらない。
しかし、もし右を振り返ってしまうと、口が耳まで裂けた老婆が立っていて、振り向いた子供に襲いかかってくるという。
校門のある場所は、昔、お墓だった。
(東京の小学校の七不思議)
78:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 16:24:55

昔、マラソンの大好きな男の子がいた。
毎朝、早く登校して一人で運動場を走りまわっていたが、ある日、急に倒れて死んでしまった。
それ以来、夜の12時になると、足だけが運動場を走っているという。
(東京の小学校の七不思議)
79:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 16:49:57

長野県の林間学校の話。
楽しい林間学校で、宿舎の「白百合」の部屋にあたった子供たちだけは暗い顔になる。
この部屋の窓側の、右から四番目の布団に寝ると、必ず恐ろしい夢を見てうなされるのだ。
昔、その場所で寝た子供が翌朝、百八十度回転、つまり、足のほうに頭がきて死んでいたことがあるらしい。
(東京の小学校の七不思議)
80:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 16:57:43

夜、学校の階段を上ると十三段あるが、下りる時には十二段しかないという。
(東京の小学校の七不思議)
81:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 17:09:12

昔、校舎の四階から女の子が転落して死んだ。
学校側が血痕を青いペンキで塗り潰したが、何度塗っても、しばらくたつと、血が滲み出して赤くなってしまうという。
(東京の小学校の七不思議)
82:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 17:14:44

玄関にかけてある大きな鏡は、三の数字が重なる時間、たとえば、三月三日の午後三時三十三分に、三人で鏡の前に立つと、真ん中にいる人の足が映らない。
(東京の中学校の七不思議)
83:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 17:20:47

二階の大広間のガラスケースに、昔の有名な武士の鎧が陳列されている。
夜になると、この鎧を着た武士が現れて、校舎の中を歩いているらしい。
(東京の中学校の七不思議)
84:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 17:43:58

夜、刀や弓を手にした武士たちが大勢現れて、校庭で合戦を繰り広げている。
また、校庭のまわりには、高さ五十センチぐらいの岩がいくつもある。
この岩は戦国時代に、この地で戦って死んだ武士たちの墓だと伝えられており、粗末にしたり、動かすと祟りがあると信じられている。
(東京の中学校の七不思議)
85:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 17:59:16

応接室にある人形は、昔、学校で死んだある女の子が肌身離さず持っていたものだという。
そのためか、この人形にはよく不思議な現象が起きる。
その一つは、人形の髪の毛が少しずつのびていること。肩ぐらいの長さだったはずの髪は、今では腰のあたりまである長髪になっている。
二つ目は、女の子がこの人形に触ると、必ず怪我をすること。昼休みの掃除中に、人形に指が触れた女の子は、五時間目の図工の時間にカッターで指を深く切ってしまった。
(東京の中学校の七不思議)
86:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 19:37:11

陸上部の選手がグラウンドを走っていると、地面から手が出て足をつかむ。
何人か怪我人が出たので調べたところ、校庭は昔は墓地で、今でも人の骨が埋まっているということだった。
(東京の中学校の七不思議)
87:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 19:42:55

体育館のそばに古い桜の木がある。
昔、体育館をもっと大きくしようということになり、桜の木を伐ることになった。
教頭先生が伐る役になり、鉈で枝をうち落とした。すると、枝の先が腕に刺さり、大怪我をしてしまった。
その後も不吉なことが続き、計画は中止になったという。
(東京の中学校の七不思議)
88:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 19:49:03

音楽室のベートーベンの肖像画は、夜になると歌をうたう。
また、夜の体育館で、バスケをして遊んでいるベートーベンの姿が目撃されることもある。
そのベートーベンが、音楽室の肖像画から抜け出してきたものかどうかは不明である。
(東京の中学校の七不思議)
89:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 23:12:05

北海道の田舎の小学校の怪談です。
雨のしとしと降る日、一階の女子トイレに入ると、どこからか優しい歌声が聞こえてきます。
「あーかいろ、あーおいろ、きーいろ……」
と、次々に色の名前を歌うのです。
ところが、しばらく聞いていると、突然、
「つぎはなに色だ!」
と、ものすごい怒鳴り声がします。
この時、答えることが出来ないと、目の前に真っ赤な手がヌーッとのびあがってくるらしいです。
「つぎはなに色だ」
と聞かれた時、とっさに、
「紫!」
と、大声で言い返せば、怪しい声はぴたりと止むそうです。
90:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 23:16:28

旧校舎の二階の中央トイレにいき、入口から二番目のドアの前で、
「三回まわって花子さぁーん」
と言うと、天井から白い手がだらりとさがってくる。
(山口県の小学校の怪談)
91:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 23:20:39

十三日の金曜日に、二階のトイレに入り、ドアを十五回ノックして、
「はーなこさーん、あそぼ」
と言うと、
「あそびましょ」
という返事がかえってくる。
次に、三階の男子トイレにいき、ドアを十五回ノックして、
「じろーうさーん」
と、声をかけると、トイレの壁に、男の子の影が浮かび上がる。
(静岡県の小学校の怪談)
92:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 23:24:18

昼休みに三人で体育館のまわりを三周して、中を覗くと、白いドレスを着た花子さんが立っている。
(埼玉県K市の小学校の怪談)
93:トンカラリン助 :

2025/08/22 (Fri) 23:27:16

古いトイレの入口から二番目にはいって、
「三回まわって花子さん」
と言うと、二度と出られなくなってしまう。
(愛知県O市の小学校の怪談)
94:トンカラリン助 :

2025/08/23 (Sat) 15:24:04

ある年の夏にあった話です。

「E子。悪いけど、地下の廊下に置いてあるジュースを一箱持ってきてくれ」

合宿の最終日。練習終わりの一休みをしていたE子さんは、顧問の先生からそう頼まれました。

「ジュースが飲めるの、先生」
「ああ。今日で合宿も終わりだからな。特別だ」
「やったーッ」

ジュースが飲めると聞いて、喉がカラカラだったみんなは大喜びです。

「早く持ってきてね、E子」
「はーい」

先輩や友人たちの言葉に、E子さんはすぐに走りました。

ジュースが置いてあるのは地下廊下の、階段を下りてすぐのところです。ジュースの入った箱を見つけたE子さんは、さっそく体育館へ運ぼうとしました。
しかし、持ち上げた箱はかなり重くて、両手で運んで歩くだけでも一苦労です。

「重いなぁ。誰かもう一人、連れてくればよかったかな」

そんなことを思いながら、E子さんはよたよたと階段を上り始めました。

「よいしょ、よいしょ」

かけ声をかけながら、一段ずつ上っていくE子さん。
何段目かまで上った時、

「あれ?」

E子さんは立ち止まりました。

さっきから、ずいぶん上ったはずなのに、なぜかずっと階段の真ん中の、同じ位置にいるのです。

「おかしいな」

首を傾げつつも、E子さんはまた一段ずつ上りました。

「よいしょ、よいしょ」

今度は一段、また一段と上る毎にかけ声を出し、間違いなく階段を上っていることを確かめます。

けれど、いくら上っても、いつまで段を上がっても、階段の上にたどりつけません。
歩いても歩いても、まるで同じ場所で足踏みを繰り返しているような奇妙な感じです。

やがて、箱を運ぶ両手や肩が限界になってきたE子さんは、ふと思いつき、ジュースの箱を階段の下に置きました。
そして、そのまま息を止めて、一気に階段を駆け上がりました。

すると、今までのことが嘘みたいに、簡単に上までたどりつけたのです。

「誰か呼んでこなくちゃ」

なんだか狐に化かされたような気持ちで、E子さんは体育館まで走りました。
そのまま体育館に来たところで、中の様子が見えたE子さんは、

「えっ」

と言って立ち止まりました。
一体、どうなっているのでしょうか。

体育館の中で、もう一人のE子さんが、みんなにジュースをくばっていたのです。

「なにこれ、どうなってるの」

わけがわからない出来事に頭がおかしくなりそうなE子さんは、階段に走りました。

地下まで来ると、さっき階段の下に置いたはずのジュースの箱がありません。
そのまま、もう一度体育館まで来ると、

「あ、E子。どこ行ってたの? 急に出てったりして」

と、ジュースを飲んでいた友人たちが声をかけてきました。

体育館の中はいつも通りで、もう一人のE子さんの姿はどこにもありません。
離れた場所には、さっき地下に置いてきたジュースの箱がありました。

その出来事がなんだったのかは、いまだにわからないそうです。

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