都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 6698817


怖い話投稿掲示板

1:管理人 :

2011/06/07 (Tue) 20:54:32

体験談以外の怖い話専用投稿掲示板です。
232:しろ :

2013/03/02 (Sat) 11:47:41

元カノにまつわる怖い話1
149 :恋人は名無しさん:2011/05/28(土) 18:52:19.54 ID:Pw2zXDZ50

 修羅場っていうか、ワケワカランな話。
社会人一年生の時、つきあった彼女がいた。俺は正社員で、彼女は派遣だった。

 俺はきっすいの関東人で、職場も関東。
彼女の家は、関西の生まれで、進学を機に上京したと言っていた。
2人姉妹で、彼女の姉は美人で頭がよくて「世界一姉を尊敬している」と彼女はよく言っていた。
俺は弟しかいないから、男のきょうだいと女のきょうだいって、感覚が違うんだなーと思っていた。

 お盆休みが来て、彼女は地元に帰った。
俺は写真が好きで、知らない町の祭り風景を撮るのに、当時はまってた。
実家はもともと近いから、盆休みだからって帰省する必要もないと、西へ行き、あちこちの町で写真を撮って、ついでに帰りに彼女の実家に寄って、そのまま彼女を拾って帰ろうと思った。


150 :恋人は名無しさん:2011/05/28(土) 18:55:13.13 ID:Pw2zXDZ50

 彼女にその旨メールすると「夕飯は七時頃だから、その頃に来て」と返事があった。
俺は七時ちょっと前くらいに、彼女の家に着いた。

 家には、彼女のご両親と彼女がいた。
居間に通されると、五人分の夕飯が並んでいて、テレビがついていた。
両親と、彼女と、彼女の姉と、俺のぶんと五人だなと思った。

 でも、まだ彼女の姉が揃わないうちから、夕飯がはじまった。
俺が「お姉さんは、今日はまだお帰りにならないんですか?」と目の前の父親に訊くと、父親は「私は他人なんでわかりません」と言う。
俺が「?」と思っていると、彼女が横から、「この人はうちのお父さんじゃなくて、他人だから」とにこにこしながら言った。
俺はなおも「??」と思ったが、向かいにいるお父さんじゃないらしい初老の男性も、照れたようににこにこしている。


152 :恋人は名無しさん:2011/05/28(土) 18:59:06.29 ID:Pw2zXDZ50

 わけがわからないので母親の方に、「美人のお姉さんに会ってみたかったです」と愛想笑いしてみた。
そしたら急に母親はバン!と箸を置いて、「そう思うなら、何で真っ先に仏間に行かないんですか!!」と怒鳴った。
ますます「???」な俺。

 母親が怒鳴りつづける内容を聞いていると、居間の隣に仏間があって、まず「お線香をあげさせてください」と申し出るのが礼儀だろうということだった。
俺はただ「すいません」と言うしかなく、食事の途中だったが、仏壇にお線香をあげさせて下さいと言った。

 仏壇には、四つ位牌が並んでいた。
彼女の祖父母と、父と、姉だそうだった。
「え?お姉さん?」と訊き返すと「自殺したんですよ!」と母親が怒鳴った。

 そんなの聞いてない。いつ?と彼女を振りかえったら、彼女がにこにこしながら、「小学生のときに自殺したの」と言った。
その横で、何者かもわからんおっさんもにこにこしてた。
俺はなんか気持ち悪くなってきて、うわぁなんかここに長居したくねぇ〜と思いはじめた。


155 :恋人は名無しさん:2011/05/28(土) 19:01:18.77 ID:Pw2zXDZ50

 でも、夕飯が終わるまではいないとおかしいかと思い、みんなで居間に戻って食事のつづきを再開した。

 彼女は、あいかわらずにこやかで、十年も前に自殺した?らしい姉の話を、まるでまだ生きてるみたいに「おねえちゃんがね〜」と話していた。


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